手で描くということ

石けんを買いに行ったらこんなものが…

パッケージの復刻版で中身は「花王石鹸ホワイト」なんだけどしばし見入ってしまった。

そして買った。僕はいろいろな職を経てデザインの世界に足を踏み入れたのは90年代前半。それもそれまでになかったデジタルメディアの領域だったからデジタルの申し子のようなものだけど当然見て触って育ってきたのはDTP以前のもの。だから現在のデザインも好きだけど古い手描きのデザインにも心惹かれてしまう。手描きの繊細さ、ラフさ、いいかげんさといったものはベジェ曲線ではなかなか表現できない勢いやテンポ、あたたかさを持っている。

店には様々な分野のデザイナー、ライター、編集、広告、写真家、黒板描き(彼女は黒板マーケティングを標榜しているのであえてアーティストとは書きません)、書道家、音楽家などの方にご来店いただいていますが、とても刺激になります。クリエイティブということであればバーテンダー、ソムリエ、シェフ、プランツコンシェルジュといった方々のお話もとてもおもしろい。飲食をやっているとデザインの腕は落ちるだろうと覚悟していますが、たしかに腕は落ちても頭の中は成長している気になれるのは、このような刺激を与えてくれるお客様のおかげだと思っています。

というわけで、これからも以前からやっていた手描き→デジタル化といった手法も含め時間を見つけては「描く」ことも続けていこうという気でいます。

CranePort DesignPlanning

デザイナー、元カフェのマスター、珈琲豆焙煎士、メンタルヘルスカウンセラー

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